焼き鳥屋の「仕込み」を経験した感想

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焼き鳥のあのいい匂いに惹かれて思わずそこで働いてみたいと思ったあなた。働く前にどういった仕事内容なのか知っておきましょう。

焼き鳥屋バイトの主な仕事内容

当時、私は就職活動を終えた大学四年生で、全ての単位を取り終えていたので時間がありました。なので店長と相談し、営業時間より前の「仕込み」を一人で担当させてもらっていました。

「仕込み」とは、その日の営業で出すお料理の野菜を切ったり、フライヤーの油をセットしたり、ごはんを炊いたり、冷凍のものを解凍しておいたり、という下準備を中心にした作業です。

それに加え、焼き鳥屋の仕込みはもうちょっとだけ仕事がありました。

まずは串を刺していく作業

一般的な「もも」や「皮」、おなじみの「ねぎま」などに加え、「アスパラベーコン」「ミニトマト」となどを刺していきます。それらをすぐ焼けるようにバットに並べたら、今度は火をお越します。

火をおこす

チェーンの居酒屋ではプレートで焼くかもしれませんが、焼き鳥屋はさすがに炭火です。なので、毎日炭を起こす作業があります。もしこの作業を忘れたり、火が起きるのがいつもより遅かったりしたら、営業時間に焼き鳥が焼けなくなってしまうので、とても大事な仕事です。

そうして準備を終えたころに営業開始となります。曜日や時期によっては、開店直後にはお客さんがいないことも多いので、少し営業時間にはみ出して作業をしたりもしていました。

焼き鳥屋のバイトで良かった点

今まで居酒屋などでキッチンを担当してきましたが、仕込みの担当は初めてでした。仕込みは基本的に、営業前のお店で1人で作業することになるのですが、好きな音楽をかけて口ずさみながら仕事ができるのが、個人的にはお気に入りでした。

また、肝心要の焼き鳥の串を刺したり、火を起こしたりと、「自分の仕事が店を支えてる」という気分になれるのも良かったです。

仕込みが終わったあとも、2時間ほどキッチン業務をやることが多かったのですが、そこから一気に忙しくなってヘルプで入ったりすると、結果的に勤務時間が皆より長くなっていっぱい稼げるというメリットもありました。

このバイトでつらかった点

火起こしや油の準備などを手際良くやらなければならないので、気を抜くとすぐに怪我をします。お通しやサラダで使うキャベツも、一人で数玉分を切るのですが、何度も手を切りそうになりました。

また、店が開く数時間前から仕込みをしてちょうど営業時間に間に合うぐらいなのですが、週末・年末などの忙しい時期は、その時間に予約の電話がかかってくることもよくあります。それらに時間を取られていると準備が終わらないし、かといって1人しかいないので電話に出ないわけにもいかないし、繁忙期はとても大変でした。