私は現在大学3回生の男です。私は大学1回生の頃から某大手映画館でアルバイトをしており、現在も続けております。2年間、映画館の劇場スタッフとして働いて感じた良かった点や気になった点を紹介していきたいと思います。
映画館にも、イオンシネマやTOHOシネマズなど色々ありますが、劇場スタッフのアルバイトの仕事内容に関しては、どこの映画館も大体同じだと思いますので、映画館でのアルバイトを始めようと考えている方がいらっしゃれば、この記事を参考にしていただければ幸いです。
仕事内容
私が働いている映画館には、「フロア」、「コンセッション」、「ストア」、「ボックス」、「オフィス」といった5つのセクションという各持ち場が存在します。
フロアスタッフの仕事内容は、劇場内の清掃、ゴミ回収、チケットのもぎり、スクリーンの映像チェック等です。それ以外にも、劇場内の温度チェックや、お客さんの落とし物の捜索等、幅広い様々な仕事を任されます。
コンセッションというのは、ポップコーンやドリンクを販売する劇場内の飲食売店を指すセクションで、通称コンセと呼びます。コンセスタッフの仕事内容は、フード・ドリンクの販売・製造・管理、調理器具の洗浄、飲食売店の清掃等です。
繁忙期は最も混雑して大変なセクションですが、仕事内容自体は難しいものではなく、スタッフの数も多いセクションなので、イメージとしてはファーストフード店のような感じです。
ストアというのは、映画関連商品を販売する劇場内のグッズ売店を指すセクションです。ストアでは、グッズだけでなく映画のパンフレットや前売り券、キャンディも販売しています。ストアスタッフの仕事内容は、商品の販売・管理・陳列です。
ボックスというのは、チケット売り場を指すセクションです。今時の映画館では自動券売機が設置されていることがほとんどですが、自動券売機では購入できない券種も存在するので、その場合ボックススタッフが有人レジで対応します。
お客様に自動券売機の操作を説明することもボックススタッフの仕事です。劇場に来たお客さんが最初に足を運ぶセクションなので、劇場の顔とも言えます。問い合わせやイレギュラーな対応が多く、豊富な知識と判断力が求められます。
最後にオフィスというのは、劇場内の事務所にて、マネージャー(正社員)の仕事のお手伝いをします。データ入力や電話対応などを行うので、経験豊富なベテランスタッフが大体就くセクションです。
劇場の方針によって、自分が担当するセクションが固定であったり、複数のセクションを日替わりで担当したりします。
映画館でバイトして良かった点
映画を無料で鑑賞することができる
映画館でアルバイトをする大きな特典の一つとして、無料鑑賞ができるという点が挙げられます。いつでも自由に見放題というわけではなく、一応ルールがいくつかありますが、頑張って働いている人ほど多く無料鑑賞ができる機会ができます。
ポップコーンなどを割引価格で購入できる
コンセッションでの飲食物の購入がいくらか安い価格で購入することが可能です。
映画に詳しくなれる
常に映画と接している職場なので、最新の映画情報等を自然と知ることができます。
アルバイトの人数が多くて楽しい
映画館の運営には人手が必要なので、スタッフがたくさんいます。私が勤めている劇場は、自分と同年代の大学生のスタッフが全体の8割程度を占めていますので、若干大学のサークル的なノリで楽しく働くことができています。
勿論、ふざけたり遊んでいるわけではありません。また、学生以外にもフリーターの方や主婦の方等も働いているので、色んな出会いがあります。
色々な仕事が経験できる
それぞれ仕事内容が異なる複数のセクションが存在するため、色んなセクションをできるようになれば、その分だけの経験ができます。同じ仕事ばかりだとすぐに飽きてしまう方にとっては、色々なセクションでの仕事ができるという点は、長く続けられる要素であると思います。
映画館でバイトして悪かった点
時給が安い
映画館のみならず興業系の職種はあまり時給が高くないことが多いと思います。想像以上に利益を出すのが難しい映画館では仕方がないことと理解するしかありません。しかし、映画を無料で鑑賞できる特典を考えると妥当とも思えます。
忙しい時と暇な時の差が激しい
その時公開している上映作品によって、忙しさが大きく影響されます。人気作品が公開している期間や、休日・長期休暇の繁忙期は死ぬほど忙しく、時給が割に合っていないと感じます。かと思えば、平日や特に注目作品がない時期は、時間が進むのが遅く感じるほど暇であったりします。
覚えることが多い
アルバイトスタッフに任されている仕事が多いので、その分覚えることも多いです。また、複数のセクションに入るようになると、その分覚えなければならないマニュアルは増えます。上映作品によって、新しいキャンペーン等があったりするので、その都度マニュアルを覚える必要があります。
身だしなみには厳しい
接客業なので髪色、髪の長さ等には厳しいです。
休日に働かないといけない
サービス業のアルバイトは大体どこでもそうですが、映画館に一番お客さんが来て混雑するのは、土日祝日や夏休みや冬休みや春休み、GWといった長期休暇の間です。その期間に勤務が求められますし、そもそもそれが可能な方でないと、採用もされづらいと思います。
こんな人におすすめ
映画好きな人
やはり映画好きな人におすすめのアルバイトです。映画を無料鑑賞することができる点、映画に詳しくなれる点においてもそうですし、また周りに働いているスタッフ達、あるいはマネージャー達も映画好きな人が多いので、同じ映画好きな人との出会いが生まれます。
さらに時には、映画好きなお客さんとも映画トークを繰り広げることもできます。勿論、映画に興味がない方でも問題なく働けます。
どちらかと言うと私もそこまで映画に興味関心があるわけではありません。しかし、働きながら自然と映画に接していく内に、映画が好きになっていきましたし、そういうケースも大いにあると思います。
覚えることが多くても平気な人
どのアルバイトでも最初は覚えることが多く大変だと思いますが、映画館も例外ではなく、特に覚えることが苦手な方にとっては結構しんどいと思います。
そのしんどさからすぐに辞めちゃう方も割といました。しかし、スタッフ数が多いので、分からないことがあればいつでも簡単に聞けますし、あまり深く心配することもないと思います。
私も覚えることがあまり得意ではなく、慣れるまで時間がかかって大変でしたが、周りの先輩方やマネージャー方に支えられて今まで続けることができています。慣れると楽しいです。
休日勤務が苦ではない人
世間一般が休日の、土日祝日や長期休暇のシーズンに働くことが苦ではない方におすすめです。いっぱい働いて稼ぐことができるとプラスに捉えることもできます。
大きくこの3点ですが、やはり1番は映画が好きな方におすすめです。また、接客が嫌いな方にはおすすめできないアルバイトです。