和食の世界でアルバイトをしてみたいと思っている人。厳かな雰囲気のある和食屋さんの仕事内容はどういったものなのでしょうか。
割烹料理屋での仕事内容
アルバイトの業務は、お客様へ料理を出す仕事と食器洗いの2つ。夜のメニューは5千円以上のコース料理のみという割烹料理屋だったため、お客様は仕事の接待で訪れる人が大部分を占めていました。大半はお料理出しの仕事でしたが、忙しくなるとキッチンへ入って食器洗いのサポートをしていました。
暇なときは、店の掃除をする時もありました。
割烹料理屋での良かった点
和食の基本を覚えられる
みそ汁は右側、ご飯茶碗は左側に置く、尾頭付きの魚は頭を左に向ける、といった和食の基本的なマナーが身に付きました。また、お客様に料理の説明をするために、旬の食材や珍しい食材にも詳しくなれました。
余った食材をもらえた
個人経営の割烹料理屋だからこその特権かもしれませんが、余った料理は親方が包んで帰りに持たせてくれました。時にはお酒も。ここで美味しい料理やお酒の味を覚えました。
お客様との会話を楽しめる
普段生活している中では、中々出会えないVIPな方々とお話しするため、参考になる考え方や生き方を聞く機会に恵まれました。
割烹料理屋での悪かった点
体力が必要
お料理を運んだり、階段を頻繁に上り下りしたりする体力が必要です。土鍋料理があるときなどは特に腕の力が必要でした。
空気が読めないとつらい
アルバイトを始めた最初の頃は、お客様に会話を振られてもしどろもどろになり、中々答えられませんでした。おかみさんは会話の達人で、いつもその場を楽しく盛り上げて、お客様に気持ちよく帰っていただいていました。空気を読んで、その場の会話を気持ちよく回す心配りが必要です。
派手な格好はできない
割烹料理屋なので、当然派手な髪色はできませんでした。黒髪か濃い茶色に染める程度。髪が長い人は一つにしばる、など服装や髪型は厳しく決められていました。ネイルも派手なものは認められませんでした。
割烹料理屋でのアルバイトはこんな人におすすめ
和食の繊細な世界に興味がある人
季節ごとに旬の食材を多く使った和食を見られる(時に味わえる)のは、このアルバイトの特権だと思います。これは日常生活を送る中では中々味わえない貴重な体験です。
体力に自信がある人
重い料理を運ぶ腕と足腰の体力が求められます。
コミュニケーション能力がある人
お客様は個室で食べるため、何気ない会話をすることが多くありました。そんな中で明るく、ユーモアある返しをすると非常に喜ばれ、常連になっていただけるようになります。
いつもとは違う世界を覗きたい、和食に興味がある人には良いアルバイトだと思います。